私のクリニックでは、新患のほとんどの方に 25(OH)ビタミンD の測定を行っています。現代社会では、多くの人が長時間パソコンの前に座り、室内での仕事や生活が当たり前になっています。通勤や買い物も車や電車が中心で、気づけば日光を浴びる機会がほとんどなくなっています。
実際に採血をすると、ほぼ全員がビタミンDの欠乏または不足の状態です。ビタミンDは骨の健康だけでなく、免疫力や精神の安定、慢性疾患の予防にも関わる重要な栄養素ですが、知らず知らずのうちに不足し、体調不良や病気のリスクを高めているのが現状です。
「特に不調はないから大丈夫」と思っている方ほど、自分のビタミンDレベルを知ると驚かれることが多いです。日々の生活の中で少し意識するだけで、大きな健康の差につながることを、多くの方に知っていただきたいと思います。